もともと公開された時には、原題は”The future of work might be robotic but what about in developing countries?”であったが、現在はなぜか”Technology is transforming the developing world. But not always for the better”となっている。個人的には元のタイトルの方が好きだったが。

<以下記事要約>

  • テクノロジーの発展、つまりAIなどでさらなるロボットの高度化が進み、将来人間の仕事がなくなってしまうのではないかという議論はG20でもあった通り、世界的にもホットトピックとなっている。
  • この文脈は発展途上国でも当てはまるのか?というのをAutomation、Connectivity、Innovationという視点でこの記事では考察している。
  • Automation: 発展途上国では、テクノロジーの導入、普及が先進国に比べてタイミング的に遅くなるため、労働市場への影響というは限定的である。またテクノロジーによって生産性があがってきているという事例もある。ロボットによる影響はむしろ格差の拡大というところに目を向けるべきでではという考えもある。
  • Automationの発展途上国への副作用としては、先進国でロボットの導入が進み、生産性が向上していくことで、現在コストの優位性から現在発展途上国が生産拠点としている先進国の会社が引き上げて自国に生産拠点を戻すという可能性がある。
  • Connectivity: テクノロジーの発展によって、物流等のコストの低下によって物の調達や製品新たな市場への投入などが容易になる。またこれは物だけに限らず、情報やネットワークについても当てはまる。
  • これらの新たなテクノロジー、もしくは新たな企業の市場への参入は競争を促す一方で、一部の企業の寡占を助長させることにもなる。(おそらくgoogle, amazon, appleなどをイメージ)
  • Innovation: テクノロジーの発展はInnovationや物の生産のためのコストを下げ、これは発展途上国にもあてはまる。(Computer Animation, ドローン、3Dプリンタなど)

 

<感想>

今住んでいるルワンダのKigaliでロボットが人間の代わりに仕事をしているというのはあまりイメージがつかないが、もしかしたらそう遠くない将来にこのようなことが起こるかもしれない。

生産性を向上させて、低賃金の労働者よりも費用対効果が高まり、人間の仕事を奪うというシナリオも確かにあるかもしれない。一方で、この記事でもナイジェリアのHello Tractorが例として挙がっていたように、人間ができない、できなかったことをロボットが介在することで新しい産業の機会が生まれるという点にも着目したい。

私が今年の3月まで3年間住んでいたUAEではすでにロボコップを2020年までに導入すると宣言している笑。これによって、危険な場所での作業もできるようになる。(これでBurj Khalifaで火事が起こって、最上階で人が取り残されたとしても救助に行ける。)アフリカでもロボットを使って、今まで人の手では危険で届かなかった場所の天然資源の採掘が可能なるなどあるかもしれない。

また、性悪説的なアプローチになるが、人間ができなかった倫理観を伴う作業などもロボットに任せることができるかもしれない。治安の悪い地域では、家やオフィスの前にガードマンを雇うことがあるが、彼らが強盗グループと結託することもあり、セキュリティ関連のビジネスが拡大しない。しかし、ロボットを介在させることで、賄賂や癒着などを排除でき、新しいビジネスチャンスが生まれるかもしれない。

先週「ロボット/AIに仕事を奪われる、人間を破壊するまでに成長する恐怖」をテーマにしたEx Machinaという映画を見たが、こういったNegativeな影響に目を向けつつも、ロボット、テクノロジーの介在によってさらにビジネス、産業が大きくなり、人々が幸せになっていく明るい未来にも期待したい。