昔のブログの記事を整理していたら出てきたのでこちらのブログに転載します。書いたのは2010年3月5日だから、入社する1ヶ月前。あっというまに6年経ってしまった。

↓以下転載 2010年3月

 

NGOの活動をしていて人に会ったときなどによく「国際協力でどうして民間企業でしかも総合商社にしたのか?」という質問をよくされる。
去年の今頃は就職活動中に本当にこの問題について悩んでいた。
今日はその理由についてまとめておく。

1.自分の武器を磨きたかった。
3年間大学生をやりながらNGOの活動を続けてきて、活動において自分の専門性がないことを感じることが何度もあった。
育成機関もない即戦力が求められるNGO業界の有給スタッフの人材市場において今の自分の価値はほとんどない。
学生のうちは「あまりある時間を無償で提供する」という価値があったのかもしれないが、自分で生計をたてる社会人になればそうも言っていられない。
団体の立ち上げをした代表であれば、団体にいつづけることに大きな意味はあると思ったが、そうでなければ「自分にしかできない」と思える専門性を持たなければいけないという考えがあって、NGOではなく専門性を磨くチャンスが豊富な企業を選んだ。

2事業スケールの大きさ
受益者?(事業に対して影響を与える人々、ステークホルダー)が企業での事業の方が圧倒的に大きいことも企業を選んだ理由である。
も ちろん、企業であるからには利益を追わなければいけないという制約もある。時にはその制約によって一部の人々に悪い影響を与えかねない。しかし、価値の交 換によって生まれる利益は最低限でもサービスや商品の受益者にはよい影響を与える可能性が極めて高い。また、インターネットの普及やNGOの台頭などによ り社会全体の透明性が高まってきており、企業がビジネスを行うにあたって今まで悪影響を被ってきた第三者に対してもケアしなければならない時代になってき ている。若干の理想論はあるかもしれないが、そのような時代の流れの中で、NGOよりも大きな規模で社会にインパクトを与える企業の事業に携わりたいと思 い企業を選択した。

3NGOとの両立を続けることで見えてくる新しい世界。社会における新たなロールモデルになる。
この理由が最終的に自分が決断を下すうえで大きかった。「企業」と「NGO」という一般的に正反対と言われるものであるが、個人的には両立できると思っ ているし、それが新しい時代における人間の一つの生き方になるのでは思っている。もはや職場と家庭だけが人間の社会参加できる場所ではない。昔に比べると 自分という「個」を職場だけでなく様々なフィールドで活かしていくチャンスがどんな人にでもある時代になってきていると思う。NGOの活動を続けて、そん な新たな時代における新しいモデルになっていきたい。
以上が自分が大学卒業後に民間企業を選んだ、厳密に言うと「民間企業とNGOの活動の両立」を選んだ主な理由である。

長々と書いてしまったが、NGOの将来の社会における役割についてはいろいろ思うことがあるのでまた日を改めて書きたい。