たまたま出張の際のフライトでこの映画を見つけた。

Banksyは覆面の現代アーティストで、街の壁や美術館などで落書きに近いようなかたちでゲリラ的に作品を残していく。緻密に描かれたものばかりで「落書き」と言ってしまうには失礼かもしれないが、でも作品から受ける印象は「サラっと書いた」という感じでやはり彼にとっては「落書き」ではないかと思ってしまう。また作品は社会への風刺も含めた内容であることも多い。「落書きで社会風刺」というのが、必殺技でサラりと敵を倒してしまうヒーローの姿を連想させ、世界中でファンが多いのだと思う。

この映画はドキュメンタリーではあるが、本人を追いかけるものではなく、その周りにいるファン?関係者にスポットを当てている。Banksyが2013年の10月に31日間連続で作品を出し続けた、New Yorkのゲリラ展示を行った際の周りのひとたちの様子を描いたものである。毎日現場を追いかけてSNSに投稿する熱狂的ファン、なんとか作品を切り取って自分のものにしようとする人、またその人から作品を数百万ドルという価格で買い取るべく苦心する人、たまたま露店でBanksyの作品を見つけた人など、、、、振り回される人たちの人間模様がまとめられており興味深い。

きっとこの映画に取り上げられた人たちもBanksyは反応を予期しており、これも彼の社会へのメッセージなんだろうと思った。ルパン三世やIron manが好きな自分にとっては、実世界で同じようなことをやっちゃっているBanksyはかっこいい。

BANKSY IN NEW YORK バンクシー・イン・ニューヨーク【日本語版】