初歩からの世界経済

学生時代はこの手の世界の経済動向を追う本はあまり好きではなかった。

というかこういうマクロ的なアプローチで世界を切りとろうとしている人たちが批評家ぽく振舞っていることに抵抗があった。

自分でもそういう物の見方を持つと広がりができることはわかっていたものの、なんとなくfakeっぽいし、自分が純粋に怠けていたというのもあって手をつけてこなかった。(経済学部じゃなくて商学部だからというexcuseもあって)

ただ会社で仕事を始めてやはり必要性を感じた。大きな政策や各国の動向によっていはゆる経済指標が動き、個人の生活に影響を及ぼすことを肌で感じることがあったし、やはりこういうマクロ的なアプローチをしないと関係を作れない人たちがいることがわかった。

ということで超基礎として位置づけられている書評というよりは個人的に頭の中に入れておきたいと思ったことを箇条書きにしていきます。

l  シェールガスによる各国の力関係の変化に注目。アメリカだけでなく中国、アルゼンチンなども注目。

l  アメリカのおじさんの一言が世界を動かす。バーナンキの緩和の縮小発言

l  原発の需要が世界の中で未だ高いのは、発電コストが低いということと、急激な人口増加に対応するためにはベース電源の確保が必要となるため。(ヨルダンは2020年までに1号機、インドでは2020年までに18機)

l  日本は女性活用の後進国。ガラスの天井がまだまだある。

l  ユーロ圏の金融政策は統一となっている一方、財政政策は各国に委ねられている。ギリシャ危機はユーロの高い信用力を使って低い金利で資金を調達(国債を発行)していたが、財政危機が顕在化し、国債の金利が高くなったためさらに追い打ちをかけていった。

l  英国はリーマンショック以降不調。打開のためにカナダ人を中央銀行のトップに置いた。欧州の不景気で、輸出が振るわなくなった。

l  ある国のGDPが10年後に2倍になるとしたら、各年7%の経済成長が必要。中国、インドは今まで10%超の成長を続けてきたが、最近失速気味。先進国はよくて3-4%というところ。東南アジアの各国は安定的に5%程度の成長を続けてきた。

l  1人あたりのGDPが3000ドルを超えると家電や消費財の消費が増える。

l  インドは28年に中国の人口を追い越して一番に。人口密度は現状で日本より2割大きい。人口が多いため消費地としては魅力。輸入偏重型のため貿易赤字が続き通貨安のトレンドそのため、輸入したものの価格が高くなるため家庭や企業へのダメージが大きい。経常赤字の拡大→インフレ加速→国民の不満増→政策停滞→低成長のストーリー。

現在の世界経済のトピックをキャッチアップするのにおすすめ。

初歩からの世界経済 (日経プレミアシリーズ)