何度かブログとfacebook等で報告をしているが、PLASは現在「草莽塾」というNPOのマーケティングセミナーに参加している。 参加団体がそれぞれ課題を設定した上で施策を練り、半年弱をかけて実行していく。

PLASの課題は寄付額をどう大きくしていくかということ。

NPOの経営において支援者からの寄付というのはいくつかある資金調達源の中で最も重要なものであり、企業経営でいうところの資本(Equity)にあたると個人的には考えている。

企業が事業を行っていく上で資金の調達は大きく2つ負債(debt)と資本(Equity)にわかれる。

資本は一言で言うと企業が持っている手金である。資本の種類としては、事業を始める際に事業主が最初に入れた資本金、今までの事業で稼いできたお金である利益剰余金、株式を発行して集めた資本剰余金などがある。 「もの言う株主=アクティビスト」という経営に介入してくる株主もいるが、基本的には企業というのは株主が所有するものであり、その意味においては彼らも内輪ということになる。 資本は自分たちで所有するお金であるため、基本的に制約を受けず自由に使えることができる。

負債は簡単に言うと借金、ローンのことである。 「借金」というとネガティヴなイメージがあるが、負債を通して資金を調達してくるメリットは比較的大きなまとまったお金を集められる。「レバレッジをかける」という言葉があるが、これは少ない手金(資本)を使って大きなローンを組んで大きな事業を行うことである。 一方デメリットとしてはご存知の通り利子の支払いをしなければならないし、お金を貸してくれた銀行に返済の経過報告をしたり事業の状態によっては銀行側が意思決定に介入してきたりと様々な制約を受ける。

資本と負債の絶妙なバランスによって資金を調達し、事業を行うことが企業の経営において重要となる。 企業の財政状態を評価する時にはこのDebtとEquityのバランスを見る。 D/Eレシオと あまりにDebtが大きすぎると事業のリスクが高いと評価されるし、 Equityが大きすぎると手金をだぶつかせていて効率的な事業を行っていないと評価される。

前置きが長くなったがNPOの資金調達(業界ではファンドレイズと言う)でも同様のことが言える。 大きく分けると助成金と寄付及び事業収入の2種類に分かれる。

助成金はJICAや各企業が応募者を募り、応募するNPOはいかにその助成金を使って社会(もしくはお金を出す法人)にとって有益な事業ができるかをプロポーザルを書き、プレゼンをして説得し資金を獲得する。 助成金のメリットとしては大きなまとまったお金が手に入る。 デメリットとしてはいはゆる事業に結びつくお金のため当該事業以外に使うことができないなどの制約を受ける。 当該事業以外に使えないというのは意外とNPOにとってはしんどかったりする。 企業でいうところの売上原価(直接費用)の部分でありいわゆる一般管理費には使えない。 多くのNPO(NGO)は大きな設備投資をするいわゆるハコモノではなく、サービスを提供する形態のものが多く、コストが一番かかるのは人件費および管理費である。 また通常単年(長くても2~3年)なので継続性がないなどのメリットがある。

一方寄付及び事業収入は団体に賛同してくれる人たちによるお金、もしくは物販などで集めたお金なので特に制約などなく自由に使える。 NPOの経営においてこの寄付及び事業収入の拡大が安定した経営の礎となる。 のだが、多くの団体(特に非大手)ではこの寄付が集まらず苦労するのである。。。。

このように寄付一つとってみても、いわゆる経営学の視点で言うところのマーケティング(草莽塾)、ファイナンス(この記事)などで語ることができる。 企業と同じようにミッションに向かって突き進む組織という意味では同じである。

PLASももっと経営の知識をつけてパワーアップしていかなければいけない。