大学時代そこまでがりがり勉強しなかったけど、
ゼミを専攻しており専門は管理会計。
ゼミには会計士を目指す同期もいたけど僕のような劣等生でも議論に参加できるように、やさしい先生は脱予算経営やバランストスコアカードなど割と概念というかフレームワーク的なものをテーマとしてくれた。

「脱予算経営」と聞くと会社で経理部やマネジメントにいる人にとってはかなりインパクトがあると思う。
予算がなくなるのか!!!!と。。。
実際のところ脱予算経営は英語でbeyond budgetingとある通りなくなるというよりは「既存の予算管理を超えていきましょうよ」というのが著書のメッセージだと思う。

「脱予算経営」では現状の予算管理の限界を指摘する。
-予算策定のプロセスには膨大な時間とコストがかかる
-そのようにして策定した予算はめまぐるしく変化する市場にとって風化物となる
e.g.今回の震災のような事件が起こった場合期初にたてた道しるべとなるべき予算はもはや何の意味ももたくなる。
-上記の莫大なコストをかけて作った予算は業績評価に連動されるため組織のlayerの中で駆け引き=gamingを経て作られたものなので予測ではない。
-また概ねトップダウンで決められる既存の予算管理では市場の変化に敏感になれない。
e.g.市場の変化を嗅ぎ取り、現場が優良な投資案件を発見したにも関わらず予算の制約で投資が実行できない

著書はこのような問題点のある予算管理を何も疑問を持たずに毎年の恒例行事としている企業は概ね中央集権的で内向きな組織になっていると指摘する。
そして既存の予算管理を廃止し新たなスキームを検討することを提唱する。

-業績評価は予算と結びつけない。
-全社の全体的なマネジメントツールとしてはBSCを導入してKPIを設定する。
-そのBSCのベースとなるのはベンチマーク企業
-業績評価はKPIに連動した形で行う。
-財務的な業績の予測に関しては四半期ごとにローリングの予測を行う。

著者はこれらを行うことで中央集権的な体制は崩れ、予算業務に割いていたコストもなくなり、組織は現場orientedな分権型組織となり、企業は本来の戦いの場所である市場を見ながら戦うことができるようになると主張する。

学生時代は何もわからず盲目的にうなずいていたが1年半会社で働いて会社での経験が蓄積されることでなんとなくうなずけるところ、つっこみたいところがちょいちょい浮かんできた。

まず予算管理がコストに見合うほど機能しているものかというとそうでもないと思う。これは同意。
必死になって計数管理をしている部署を作って時間を割く割にはそれをマネジメントツールとして使えるかというと微妙。

ただ本に書いてあるBSCの導入や四半期のローリングの業績予測は今以上に時間のかかるものになるのではないかと思う。ただそれは何の意味を持たないuselessな予算に比べると実態を表す予測や指標となるので割くべきコストなのかもしれないが。。。。。

結局「予算」って客観的な「予測」という機能と個人の主観やコミットメントが入った「目標」という機能が入り混じってるから難しいなというのは感じるところです。
眠いのでもう寝ます。。。